石積み


1)石材の区分


石材野面石加工を加えられてない石材
加工石割石見え掛面に人力にて割加工を施された石材
切石見え掛面に機械で切加工を施された石材


2)石積みの種類


修景野面石積み工崩れ積み工
下段の石の裏側に上段の石を差し込むようにして積み上げるもの。積み上げた石の表面が不揃いで変化に富む。あまり高くない土留めに使われる。一般的に大きな石を用いて、野趣がかなり出るので、狭い庭には不向きである。箱根などのように、現地発生の石がかなり出る様な場所でよく使われる。
面積み工
大きさの異なる石材を、表面が平らになるように修景的配慮を加えながら、面を合せて積み上げるもの。原則として表面の加工は加えない。重厚で落ち着いた感じがあり、日本庭園によく調和する 。
玉石積み工
概ね大きさのそろった玉石を用い、目地に上下に通らないように積み上げるもの。伝統的な積み方には小口積み、長手積み、矢羽積み等がある。
野面小端積み工
野面小端石を用いた石積みで、厚みの異なる大小の石材を、小口が見えるように修景的配慮を加えながらバランス良く組みあわせて積むもの。目地は深目地が一般的である。鉄平石や青石などの板状の石を使う。根府川石、丹波石、玄昌石などを使う場合もある。
修景割石積み工修景割石積み工
雑石や割角石を用いた石積みで、大きさの異なる大小の石材を選別し、面をそろえて積み上げるもの。
こぶだし石積み工
割角石を用い、割肌の合端をきれいにすり合わせることにより、面がこぶ状になるもの。合端は、現在は機械加工が一般的である。
割小端積み工
割小端石を用い、小口が見えるように水平に積み上げたもの。目地は深目地が一般的である。
修景切石積み工修景切石積み工
切角石を用い、大小の石材を面をそろえて積み上げたもの。
割石積み工間知石積み工
間知石を用い、原則空積みで谷積みとする。目地は10mm以下とし、空目地とする。透水層材料により裏込めをする。
割石積み工
割石を用い、原則練積みとする。目地はs10mm以下とし、一般的に空目地とする。
雑割石積み工
雑割石を用い、原則練積みとする。モルタルにて目地塗りを行なうものとする。
雑石積み工
形状規格が一定してない雑石を用いた石積みで、石を選別せず、原則として合端加工は行なわずに積み上げるもの。モルタルにて目地塗りを行なうものとする。
切石積み工切石積み工
大谷石などの形状規格が一定している切角石を用いた石積みのこと。
高さが低い場合は練積みとするのが一般的である。高さが高い場合はコンクリート構造物に貼り石とする。目地はモルタルを使深目地にする。

間知石・・・面が方形、控えが四方落ちで、面に直角に測った時厚さが面の最小辺の1.5倍以上ある石
割石 ・・・面が方形、控えが二方落ちで、面に直角に測った時厚さが面の最小辺の1.2倍以上ある石
積み方・・・
【谷積み】:積み方は、方形の石が斜めになり下の石に食い込むように積む。目地は斜めに対角線状になる
【布積み】:一般的には、低い場合に用いられる積み方は、方形の石を水平に積む。縦目地は通さず、横目地は水平に通り、うま目地の形になる

石積み断面構造




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